【決定版!】サラリーマン節税の論点【特定支出控除/所得控除/確定拠出年金/確定申告方式】



税理士ではないので節税のアドバイスはできないが、制度を列挙することはできる。というわけで制度の紹介をしていこう。

副業・本業を問わず、自分で事業を持った上で確定申告をすることによって、いろいろな節税項目が生まれることになる。

まずは「自分の事業を持って稼ぐ」ことが重要だろう。節税の話はそれからだ。

 

 

所得控除と税額控除を有効活用する

税額は「課税所得」に基づいて算出される。そして、「課税所得=(給与の収入-控除額)」で計算されるため、税金を減らすということは、控除額を増やすことと等しい。

 

f:id:taro_detonation:20170103143603p:plain

 

サラリーマンの所得控除には、大まかに2種類あって、「給与所得控除」と「その他の控除」である。それぞれ解説しよう。

 

 

特定支出控除(確定申告:必要)

お手軽さ: ★☆☆

節税効果: ★☆☆

対象者: 会社の経費を自己負担してしまったいる方(交通費、住宅費、資格取得費・・・etc)

 

f:id:taro_detonation:20170103143820p:plain

この制度の場合、特に自分で事業を持っていなくともよい。会社のための費用を自費負担せざるをえない人向けの制度である。

まずは、給与所得控除とは「サラリーマンをする上で個人にかかる費用がどれくらいか算出するのが手間だから、サラリーマンの経費を自動で算出して、税額計算の給与所得から差し引こう」という制度だ。個人事業主であれば、どれだけ必要経費がかかったかで計算されるのだが、サラリーマンの場合は経費の集計の手間を省き、みなしで経費が算出される。

年収330 ~ 695万円であれば、427,500円の控除が受けられる(国税庁タックスアンサー「所得税の税率」より)。

ただし、この給与所得控除の1/2の金額よりも、多くの経費を自己負担している場合は、より多くの控除が受けられる(この制度を特定支出控除と言う)。通勤・単身赴任にかかる交通費や転居費、業務のための資格取得の費用について自己負担している場合など、計算してみると良いだろう。外資系やベンチャー企業に勤務する人がこれに当てはまりやすいと思う。

これについては他の記事でまとめてあるので、下記を参照のこと。

>> 【サラリーマンの節税】スーツを経費で落とせるか?【特定支出控除】

 

 

所得控除・税額控除の活用①(年末調整時)

ここからが節税の本番だ。税金計算のもとになる数値を減額する「所得控除」、直接納税額を減額できる「税額控除」。(国税庁「所得金額から差し引かれる金額(所得控除)」)

ここでは、「①年末調整時に経理や総務、労務に書類を出せば良いだけのもの」「②確定申告が必要なもの」と分けて解説する。まずは①からいこう。

f:id:taro_detonation:20170103144546p:plain

配偶者控除 & 扶養控除

お手軽さ: ★★★

節税効果: ★★☆

扶養の定義は勘違いされがちである。祖父母の兄弟、30歳の息子も対象であり、同居している必要はない。(国税庁タックスアンサー「扶養控除」)

下記の要件を満たすと、上の国税庁リンクに書いてある表にならって33~63万円の控除を受けられる。

(1) 配偶者以外の親族(6親等内の血族及び3親等内の姻族)

(2) 納税者と生計を一にしていること。

(3) 年間の合計所得金額が38万円以下であること。(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)

(4) 青色/白色申告者の事業専従者でないこと。

また、子どもの扶養を夫婦で分散することにより、節税効果を高める可能性がある。(リンク:All Aboutマネー「共働きの確定申告」)

 

生命&社会&地震保険料控除

お手軽さ: ★★★

節税効果: ★☆☆

生命保険」 … 保険会社から一年間に支払った額の通知が来るので、忘れずに年末調整で記入すること。

社会保険」 … 例としては、健康保険料・国民健康保険料・国民年金保険料・国民年金基金の掛金・後期高齢者医療制度の保険料。

 

 

所得控除の活用②(確定申告必須)

雑損控除

お手軽さ: ★☆☆

節税効果: ★★★(税額控除)

シロアリ駆除や、雪下ろしなども控除の対象となる。

(1) 震災、風水害、冷害、雪害、落雷などの自然現象の異変による災害
(2) 火災、火薬類の爆発など人為による異常な災害
(3) 害虫などの生物による異常な災害
(4) 盗難
(5) 横領

(引用:国税庁タックスアンサー「シロアリの駆除費用

確定申告が必要になるので、手間はかかる。だが、自分の事業を持つこと、青色申告控除の効果などを考えると、確定申告は自分で行った方が良いと思う。そのあたりはまた別の記事で熱弁しよう

 

医療費控除

お手軽さ: ★☆☆

節税効果: ★★☆

10万円以上の医療費を払っていればこれも控除を受けられる。そして、医療費の範囲は意外に幅広い。(国税庁「医療費控除の対象となる医療費」「健康診断・レーシック」「歯の治療費の具体例」)

「レーシック」「按摩、マッサージ」「はり治療」「通院の交通費(自家用車を除く)」「ED治療」「禁煙治療」それぞれ控除可能。はり治療なんてエンドルフィン出ますので、マジでおすすめですよ(バックナンバー:”脳内物質”で情熱と活力を手に入れる②)。

「歯の矯正」については”発育段階にある子どもの成長を阻害しないように”という目的であれば控除可能。というわけなので、子どものうちにやっといた方がいい。あと、お医者さんから指示を取り付けられれば、指定された施設での「温泉料金」も控除対象(リンク:節約大全「医療費控除が受けられる温泉施設一覧」)。

とにかくどんな病院に行っても領収書をもらって年末調整・確定申告前に整備する習慣を身に着けることは必須である。

 

住宅ローン控除

お手軽さ: ★★☆初年度のみ確定申告

節税効果: ★★★(税額控除)

家を買って住宅ローンを組んだ場合、ローン残高の1%が10年間控除される。これはかなりでかい。マンションでも適用されるので、資産運用の場合でも使える。また、確定申告は初年度のみで良い。2年目以降は会社で年末調整してもらえる。(スーモジャーナル「住宅ローン控除ってどんな制度?」)

 

寄付金控除(ふるさと納税など)

お手軽さ: ★★☆

節税効果: ★★★(税額控除)

認められた機関への寄付金は、非課税となる。特に効果的なのは、ふるさと納税だ。

¥10,000~価格が決められた返礼品を購入し、購入金額分、翌年の所得税と住民税が控除される。翌年の控除額を加味すると、自己負担額は¥2,000-のみになる。

また、ふるさと納税であれば、このためにわざわざ確定申告をする必要はなく、自治体に簡易の申請書を出すだけなので、かなり手軽。(もともと確定申告をしている人は、ふるさと納税分も寄付金控除の欄に記載する必要有)

詳しくは過去記事を参照:ふるさと納税を使っていない人は損をしている件

 

 

確定拠出年金

お手軽さ: ★★★

節税効果: ★★☆

資産運用をするならこいつを上手く使うことだ。掛金も運用益も非課税なのである。(MFクラウド「確定拠出年金の節税効果」)

ぼくは特に考えずに月の限度額までMSCI kokusaiインデックスにぶちこんでおりますが、安定して運用益があがっとります。藤沢数希師匠もメルマガでおすすめしとりました。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/rin_nekki/20161209/20161209002830.png

「特定支出控除」「雑損控除」「住宅ローン控除」を利用するには、確定申告をする必要がある。また、青色申告をすれば、「青色申告控除」を受けることができる(PLのみ作成で10万円の控除、BSも作成で65万円の控除)。

給与が2,000万円を超えている方、副業の利益が20万円を超えている方は、自分で確定申告をする必要があるが、上手く使えばかなりの税額控除ができる。

また、自分の事業から得られる利益が大きければ、自分で会社を立ち上げてしまったほうがよいかもしれない。個人だと稼げば稼ぐほど税率が上がってしまうのに対して、法人税の税率は一定である。

詳しくはバックナンバーを参照:【納税方式比較!】青色申告をすべき?法人成りすべき?

 

 


↑節税本の中ではナンバーワンの評価。税務申告の論点が網羅的かつわかりやすく書かれており、個人の税務入門書としてオススメ。

 

既に事業を持っている人は税理士に一度無料相談してみるのもよいだろう。

>> 税理士ドットコム

 

クレジットカードの還元率についても記事にまとめてあるので、併せてどうぞ。

>> 税金や公共機関への支払いもできるクレジットカード比較

 

カテゴリ:節税


follow us in feedly

 


follow us in feedly