PLとは「企業の一年間の通信簿」である



1.PLとは?

「損益計算書(Profit & Loss Statement)」は、1年間の事業活動で、どれだけお金になることをしたかを示している。

例えば、「一時間話を聞いてあげたら、10,000円貰える」という契約関係がある中で、実際に一時間話を聞いてあげたら、まだお金を貰えていなかったとしても、10,000円の売上が上がる。

会計上は、「①お金になる」かつ「②何かしてあげた(何もしなくてもお金が自分のものになることが明記された)」ということにならないと、P/Lには影響しない。

要は、1年間で儲かりそうなことをどれだけできたかの通信簿である。

f:id:taro_detonation:20170210215059p:plain

2.売上総利益とは?

f:id:taro_detonation:20170210220117p:plain

商品を客先に出荷すれば、「売上高」が計上される。また、それに対応してかかった商品代や物流費などの費用を「売上原価」として計上する。足し引きして、商売でどれだけ稼いだかを示す「売上総利益」が導かれる。

売上高はあくまで会社の規模を示すものであり、実際に手元に現金が残るかどうかは、利益を追っていかなければならない。

また、注意したいのは、商品を仕入れただけでは「売上原価」は計上されない。商品が出荷されて「売上」が立って初めて「売上原価」が計上される。

f:id:taro_detonation:20170210220010p:plain

3.営業利益とは?

f:id:taro_detonation:20170210220159p:plain

売上を上げるためには事務経費がかかる。会社で働く人に給与を払わなければならない(給与・賞与)。カフェで仕事をしてもオフィスで仕事をしても場所代がかかる(賃貸料・会議費)。打合せに向かうための移動にもお金がかかる(旅費)。

こうした必要経費である「販管費」を引き、事業を営む上であがる利益「営業利益」が導かれる。

f:id:taro_detonation:20170210221332p:plain

 

 

4.経常利益とは

f:id:taro_detonation:20170210221509p:plain

商売や必要経費以外のところでも損益は発生する。PLは一つの通貨に揃えて作成されるので、外貨を保持していれば、レート差によって損益が発生する(為替差損益)。また、お金を借りていれば、その利息を払わなければならないし、貸していれば利息をもらえる(支払利息・受取利息)。出資している先から配当金をもらうこともある(受取配当金)。

本業以外で発生する損益を「営業外損益」と呼び、これらを足し引きして「経常利益」が導かれる。経常利益は、毎期発生しうる損益を合算した年間の実力値として見られることが多い。

f:id:taro_detonation:20170210221442p:plain

5.税前利益と当期純利益

f:id:taro_detonation:20170210222422p:plain

支店に火災が起きたり、過去の投資の失敗が明らかになったり、土地を売却したり、、、一過性の損益を「特別利益」「特別損失」という。

これを足し引きして「税前利益」。さらに法人税や住民税を加味して「当期純利益」が導かれる。

f:id:taro_detonation:20170210222402p:plain

その年の企業がどれだけ稼いだかを見るには、「当期純利益」を見ればよいだろう。

6.PLまとめ

PLでは、

  • 一年間の「収益」と、それを得るために要した「費用」を対応表示
  • 期間的な経営成績である「当期純利益」を導く過程を表示

している。

規模を見るには、「売上高

“商品やサービス”の付加価値を見るなら、「売上総利益

その”事業”で採算が取れるのかを見るなら、「営業利益

通常上がるであろう”会社”の損益「経常利益

例外ケースも含めて”最終的な企業の一年の成績”を見るなら、「当期純利益

f:id:taro_detonation:20170210225750p:plain

PLではあくまで短期の稼ぎを見るだけなので、企業の将来性などはわからない。BSの読み方が経営の本質である。ぜひ続きも読んでほしい。

>> BSとは「集めたお金がどうなったかを示す表」である


follow us in feedly



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。