【要約/書評】GIVE&TAKE【大きな成功を収めるのも搾取されるのも”Giver”である】



Twitterでフォローさせていただいている方々がよく「Give&Take」という本について言及されていて、ちょうどKindleで半額セールをしていたので読んでみた。やや冗長な印象を受けたが、自分の行動指針になりうる本だった。

この本では、人を「Giver」「Taker」「Matcher」に分け、Giverであることの重要性を説いている。

自己の利益よりも世の中の利益を考えて行動し、与えることを重視するのが「Giver」。その逆で、自己の利益の最大化を目指すのが「Taker」。Give&Takeのバランスを考えて行動するのが「Matcher」と定義されている。

情けは人の為ならず、というのは頭でわかっていながらも、なかなか実行できない。都合の良いことだけやろうとしたり、人に押し付けてサボったり、価値提供よりも小遣い稼ぎに走ったり。

あるいは、”いい人”として搾取されたりする。能力の有無ではなく、GiveとTakeの捉え方が成功に寄与するということについて書いてある。

 

大きな成功を収めるのは「Giver」

目的はどうあれ、世の中に何らかの価値を提供できなければ、リターンは得られない。

だが、自己の利益の最大化を目的として、与えるより多く貰おうとする者は、他者から利益を奪い始める。そうした行動によって、敵を作り、評判を落とし、足元をすくわれるリスクを生んでしまう。

例として、エンロンのCEOだったケネス・レイが挙げられていた。彼は見返りを求め、ブッシュ大統領や利害関係者へ古くからgiveし続けたが、一方で会社の利益を私有化していた。そして、エンロンは財務諸表を偽り、多額の負債を抱えたうえで倒産をした。

>> バックナンバー「全米7位の大企業がなぜ突如破綻したか?

見返りを目的とせず、世の中を良くすること、価値を提供することをモチベーションとすれば、そうしたリスクから解放される。

与えるよりも受け取ることを多くしようとしてはならない。小遣い稼ぎのために、サロンを運営する、noteを書くのではなく、世の中の問題を解決したり、新しい価値を提供するためにコンテンツ作成をすべきだと改めて認識した。

>> 副業在宅ワーク「与沢翼が詐欺と言われる5つの理由

>> これからの「カネと女」の話をしよう。「『不労所得』の魔力に心を狂わされてしまう人たち

ぼくもテキトーにアフィリエイトリンク貼ったりしてしまっていて、本当に良いと思ったものを紹介するというルールは守らないと信頼を失うなあと。以前決めたはずなんですけどね。反省。

 

最も成功しないのも「Giver」

成功しない要因は主に二つ。一つは、自己犠牲的になりすぎたため。もう一つは、Takerの食い物にされてしまったため。

 

自分の利益をゼロにしてはいけない

産まれついてのGiverは、自己よりも他者を優先しすぎる場合がある。他人に共感しすぎるあまりか、自分で何もかも責任や仕事を負ってしまう人がいる。他人のミスに対して「自分にも悪かったところがあったし・・・」と申し出てたり、自分の利益や昇格に対しては貪欲になれなかったりする。でも、そのままだと擦り減っていってしまう。

法人格でも同じことが言える。例えばTwitter。圧倒的な利用者数を誇りながらも、商売としては厳しい模様。いくら良いサービスを提供しても、維持できなければ仕方ない。

>> exciteニュース「本当に大丈夫? Twitterのこれから

世間への認知度はやや低いかもしれないが、manaveeという大学受験支援サービスがある。現在運営を停止してしまっており、その理由についてトップページに反省点が明記されている。

>> manavee.com「2017年3月31日を以って、サービスの運営を終了いたしました

受け取るよりも多く与えても、利益をゼロにしてはいけない。

 

いい人症候群からの脱却

解決策として、自分個人の昇格や給料、商品の値切りをするときは、自分を「家族に代わって交渉する代理人」と考えてみる。仕事であれば、「会社、部署の代理人であることを強く意識」する。

ものすごく当たり前のことなんだけれど、自己犠牲が過ぎる人は、昇格試験や面談、交渉に当たる前に意識をすべきだろう。

 

“見返り”は、モチベーションの源泉としては欠陥がある

見返りを求めるよりも、楽しむこと、与えることで得られる歓びというのも存在する。

例えば、極めて網羅的な百科事典をWeb上で作るとする。企業に委託してWikipedia以上のものを作ろうとしたら、どれだけお金がかかるだろうか? 報酬をモチベーションとする場合よりも、それ以外の楽しさをモチベーションとした場合の方が大きなパワーを生む例としてWikipediaやLinuxが挙げられる。報酬や業務という枠に囚われた瞬間、楽しさや力を失うこともある。

これはモチベーション3.0という本に書かれていた例だが、Giver&Takeの考え方につながる部分があると思った。

この本では、旧来のモチベーション1.0、モチベーション2.0には問題があり、新たなモチベーションの概念を考えていこうという本である。モチベーション1.0とは、性欲や食欲などの生物として必須のモチベーション。モチベーション2.0とは、成果を上げればアメが貰えて失敗するとムチで叩かれるという仕組みで管理されるモチベーションである。

個人的にしっくりきたのは、人には元来「自己の能力を発揮したいという欲求」「自由な裁量を持ちたいという欲求」「仲間と取り組みたいという欲求」があるという記述である。確かにこれがピッタリとマッチしたときに、歓喜を感じたし、その後も良い経験として思い返されたなと。

 

具体的なアクション

当サイトにて会計、税務、商社コンテンツを充実させる

目的を見返りとせず、受け取るよりも多く与える。世の中に提供できる価値をもっと考えながら、とりあえず現状提供できるコンテンツの更新を再開する。仕事フルコミットの時期でサボってしまっていた。

人事評価向上のために動く

管理部門の若手の評価というのは、あまり差がつかない。が、次なる価値創出のために、自身の利益を確保したい。目標設定と、そのアクション、レビューに時間を割く。

コミュニティへの寄与、あるいは立ち上げ

モチベーション3.0を意識して、社外のチームへの貢献に能力を発揮してみる。趣味コミュニティでも副業コミュニティでもよいので、自分のスキルをもって貢献を申し出てみようと思う。

 


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