【商社マンinterview】アメリカ駐在からの転職?”ゆずこしょう”さん(後編)



前編から

ゆずこしょうさんへのインタビュー!

転職活動を辞めて、アメリカ行きを選んだ経緯

ぶっちゃけてしまうと転職活動を始めるのが遅すぎたというのが直接的な理由ですね。正直、もっと早くからはじめておけばよかったと思っています。

そもそも就職活動をはじめたのは、仕事と会社に疑問を感じていたからで、帰国したらまた活動を始めようと思っています。今も時間があるときは求人情報には目を通していますし、エージェントと連絡を取ることもあります。

大学生の時も大学院の進学を決めながら練習で1度就活をしてみたんですよね。そしてそれはとても効果的でした。そのこともあって、今回も本番の転職活動の前に1度雰囲気を掴んでおきたかった。だからアメリカに行くまでの転職は間に合わないかもしれないけれど、思い切って転職活動にトライしてみました。

 

影響を与えた本や言葉

橘玲『タックスヘイヴン』

この本は入社して2年目に読んだ本です。

商社に入るからには営業志望だったのですが、経理配属になってしまいました。僕は大学で簿記の授業にちゃんと出席していたにも関わらず単位を落とすほどに簿記が苦手でした。実際に1年経理をやってみても正直ちんぷんかんぷんなことが多かったのです。特に税金の話になると本当に全くわけがわからなくって・・・。

そんな折、夏休みにシンガポール旅行に行くということでシンガポールが舞台になっている小説を探して読んでみたのがこの本です。当時の僕がまったく理解できていなかった税金の仕組みや、勘所、税金制度の欠陥についてとてもわかりやすく解説がされていて、それでいて小説のストーリー自体もとても面白い本でした。話は決して明るい内容ではないのですが、僕は暗い話がわりかし好きなんですよね(笑)

この本を読んで「税金っておもしろいぞ!」と思うことができたおかげで、なんとか経理の仕事を続けることができました(笑)

吉川英治『宮本武蔵』

名前の通り宮本武蔵についての歴史小説です。中学生の時に読みました。

特に歴史が好きとかではないのですが、当時井上雄彦さんの『バガボンド』というマンガにハマっていたのです(笑)

ちょうど佐々木小次郎が聾唖(ろうあ:生まれつき耳が聞こえない)設定で登場した頃で、「そんなわけあるかいっ!」と思って、原作に飛びついてしまったというのがきっかけ。

記憶力が皆無なので中身はほとんど覚えていませんが、結びの一節だけは今でも鮮明に覚えています。今思うといつもどこかでこの文章を意識しながら生きてきたように思います。

その一節がこちらです。

波騒は世の常である 波にまかせて 泳ぎ上手に 雑魚は歌い雑魚は踊る けれど誰か知ろう 百尺下の水の心を 水の深さを

これを知っていると、リア充が楽しそうにしている風景を大抵「ザコはだあっとれっ!」と思えるようになります。というのは半分冗談です(笑)

本当に良かったのは、人の言うことにばかり左右されず、自分を強く持つことができたことです。本当に色々な人が色々なことを言いますから。特に社会に出ると。

 

公私含め、今後のキャリアプランあるいは野望

恥ずかしいことに具体的なキャリアプランは模索中です。

当面は会社に頼らずに生きていけるだけの能力とお金を手に入れたいと思っています。

まずは選り好みしないでどんどん新しい知識を吸収しようと思っていて、今はプログラミングと投資の勉強をしています。

その次は、よりはやい動きの会社に転職することです。商社はとにかく稟議稟議、稟議のための稟議・・・。という感じで物事が全く進まないので、とにかく仕事のサイクルがはやいところで働きたいですね。

会計税務をもっと勉強しようと思った時期もありましたが、どうしてもモチベーションが続かないのです・・・。大枠をつかむことはとても大事ですが、試験にでるような細かい細か〜いことまで記憶して練習問題をひたすら解く、みたいなプロセスがどうしても苦手なのです・・・。「言ってることはわかるけど、そんなんどっちでもいいわっ!」と思ってしまうことも多くて。結局はむいていないんですね(笑)

 

 


(財経商社マン)もともと「給与」で勤務先を選ばれていたんですよね? 給与 対 投下労働力で考えると、総合商社コーポスタッフほどコスパの良い部署はないと思うのですが(一部を除く)、それでも転職したいのは意外ですね。


簡単に言うと稟議で金は稼げないからです。

稟議は、社内で幅をきかせたい人がプロセスに入ることで影響力を誇示するための政治ツールだと思うので、あまり価値を見出せません。稟議に投入するコスト(特に労働力)と、出てくる結果とのコスパを比較すると・・・もうやり切れません。高いお給料は今でも魅力に感じています。ほんとうに。

この先僕が定年するまで勤め先が一度もリストラも再編もしない、そして昇給もこれまで通りしてくれると保証してくれるなら今のままでも良いと思っています。

でも、そんな保証どこにもありません。いつなんどき外の世界にポーンっと放り出されるかもしれないのです。その時まで稟議だなんだと社内の仕事ばかりして過ごしているわけにもいきません。多少給与が下がってでも外に出て、自分で現代を生き残れる力を身につけていくべきです。

やりがいよりというよりも、サバイバル能力を身につけたいと言う方が自分の気持ちに近い気がしています。寄らば大樹の陰、ではこれからを生き抜いていけないと思うのです。

このように考えるようになったきっかけは色々とあるのですが、1番は冒頭にも書いたようにこれまでの短いキャリアで何度か撤退や清算に多く関わったことが大きいです。大きな赤字を出すような会社は必ず何かしら手が入ります。それは清算かもしれないし、リストラかもしれません。

なぜかと言うとその方が「やった感」が出るからです。リストラしました、潰しました、の方が目に見えますから良いパフォーマンスになります。株主も安心するのでしょう。現状維持で頑張ります!では許してもらえないのです。説明しづらいからですからね。

僕のキャリアなんて40年以上ある社会人人生を小学校に例えれば、まだ小学1-2年生くらいのものです。それでも何かあった時、会社は助けてくれないんだ、という場面をこの数年で何度も見てきました。だからいつまでも車内を向いた仕事にばかり時間を使うことなく、動きのはやい会社でどんどん仕事のサイクルを回すべきだと思うのです。

 

ゆずこしょうさんのブログ

ゆずこしょうの名前で『ぴりっとさわやか』というブログを書いています。仕事のこと、キャリアのこと、お金のことが中心です。ツイッターもやっております。よろしければ見ていってください!

 

ぼくが選ぶゆずこしょうさんの名エントリー

ビズリーチでヘッドハンターと面談したらストレスがたまった

転職活動を打ち切って、海外赴任を選ぶことにしました

一連のシリーズで、総合商社アラサー経理マンのリアルな転職事情がうかがえました。やっぱりリアルで経験したことについて描写した記事はバリュー高いです。

ゆずこしょうさん、ありがとうございました!

 

>> Twitter:ゆずこしょう

>> ブログ:ぴりっとさわやか


 

商社を出て転職・起業をした人たちのパネルディスカッションをまとめた記事。

>> 【商社からの転職/起業】「元商社マン×スタートアップnight」に行ってきた

 

転職エージェントを実際に使ってみての比較記事

>> 転職活動で実際に使ってみて良かった転職エージェント3選

 

商社からベンチャーに転職して活躍されている方と、転職活動中の商社マンの対談記事。

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